【パリ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は2日、今夏のパリ五輪で結成する難民選手団としてアフガニスタンやシリアなど11カ国から過去最多の36選手が12競技で出場すると発表した。2021年東京五輪の自転車女子に同選手団の一員として出場したアフガニスタン出身のマソマハ・アリザダが団長を務める。表彰式では国歌の代わりに五輪賛歌を使う。

 戦争などの影響により世界で難民が1億人を突破している。選手団結成についてIOCのバッハ会長は「素晴らしい瞬間だ。難民選手団は希望の象徴となる」と語った。赤いハートが中心にあるエンブレムを作成し、パリ五輪では選手団のユニホームにあしらわれる。